【第二十四話】そして僕は一人になった

Hexen Kesselと名付けられたそのバンドは、

僕が中心になりスタートさせた。

 

まず最初にミニアルバム制作にとりかかり、

全曲、僕が作詞作曲。

 

レコーディング作業からジャケットデザインに

至るまで全て僕が担当、中心になって

進行していくことに…

 

時は流れていく

バンドコンセプトと方向性もガッチリと固めて、

メンバーもそろいました。

 

僕が結成した新バンドに、

ギターの鏡影くんもサポートとして

参加してくれることに。

 

そして、僕は

新バンドをスタートするにあたり、

旧友のけんじ君に会いに行きました。

 

数か月前、彼の所属する事務所のイベントに

参加した時、

「新しいバンド決まったら教えてな」

と言われてましたから。

 

そして、

待ち合わせ場所…

 

僕を一目見るなり、

「お、その髪型良いな!」

けんじ君の最初のひと言。

 

「心機一転新しいスタート!」

てな感じでした、僕は。

 

Kanna

 

リニューアルした髪型に対して、

写真撮影で着用したステージ衣装…

 

それは、けんじ君から頂いたものでした。

僕とバンドを始めた頃に、

かつて彼が着ていたローブ風の衣装。

 

原点を忘れずに!

という意味でした…

 

けんじ君の家に到着後、

デモ段階の僕の曲を聴いてくれることに。

 

歌詞内容については

「オレとはまた違う感じやなー」

と言ったのを覚えてます。

 

別れ際には

「ライヴ決まったら観に行くよ!」

と言ってくれました。

 

そして、

 

前のバンドでお世話になっていた

音楽事務所の丸尾さんにも挨拶しにいくことに…

 

「新しいバンドを結成したのでよろしく」

てな感じで。

 

丸尾さんは、

「エキセントリック?」

「難しいバンド名やなw」

僕は、

「いえ、ヘクセンケッセルですw」

 

新バンド結成報告が目的でしたが、

フツーの雑談を中心に丸尾さんと話をしました。

 

最後に丸尾さんは僕に

「まあ頑張れよ!」

他人事のような対応でした。

 

もう所属はしてませんでしたから

あたりまえなんですけど。

 

新バンドは

Hexen Kessel(ヘクセンケッセル)

 

エキセントリックでも

シャウエッセンでも

ありませんw

 

バンド名の意味は

「魔女の大釜」

 

もうひとつの意味は

「どんちゃん騒ぎ」

 

ダークかつディープなバンドイメージと

ライヴの躍動感とワクワク感、

両面を兼ね備えたバンド名だと思いますね!

自画自賛ですがw

(o_ _)o))

 

さて、

新バンドのメンバーはそろっていましたが、

僕以外はサポートメンバーに近かったです。

 

僕が中心になり準備を進めていきます。

 

曲が完成して、レコーディング作業、

そして、ファーストライヴにむけての

スタジオと順調に進んでいきました。

 

そしてファーストライヴの日に発売する

ミニアルバムも完成!

 

さらにライヴ予定も何本か決まり、

スタジオでも最後の詰めをしていたのですが…

 

ヴォーカル脱退、

さらにドラム脱退、

ということになってしまいます。

(・・;)

 

「決まっているライヴは出るよ」

とは、言ってくれましたが…

 

僕が断ったのです。

 

僕に脱退原因があったのかもしれません。

それは最後にお話しますね。

 

ファーストライヴの一ヶ月前での

メンバー脱退でした…

 

ドラムは打ち込みでいくとして、

ヴォーカルを探さなくてはいけません。

 

僕は知り合いのヴォーカルに、

片っ端から連絡していきました。

 

その中の、ある1人が

即答、歌ってくれることに!

 

昔からのバンド仲間である

あつし君です。

 

しかも、彼は

「何回ライヴ出たらいいん?」

と、決まっているライヴ全て

手伝ってくれるらしい!

 

あれほど嬉しかったことはありません。

 

そういえば、僕は過去に

あつし君のバンドでサポートしたこともあります。

今回は僕を助けてくれる!

 

そして、あつし君に曲を渡しておぼえてもらい、

一緒にスタジオを数回入りました。

 

そんなわけで、

バンド、Hexen Kessel は

ファーストステージへ向かっていくことに…

 

あとがき

メンバー脱退については僕が原因でしょう。

 

当時の僕は「怖いもの知らず」

悪く言えば「天狗になっていた」のです。

 

僕が全曲作詞作曲していたこともあり、

全てのパートに厳しかったです。

 

特に、

スタジオでの演奏面では鬼のようでした。

 

たとえ年上のドラムであろうと、

何度もミスを指摘してました。

 

そして、

ヴォーカルに対しては、

苦手な部分を何度も何度も繰り返しては

練習させて歌わせていました。

 

あなたには、

その光景が目に浮かびますか?

 

それに加えて、

ベースの子は若いけれど、

なかなか良くやってくれてましたから、

余計にやりにくかったのでしょう。

 

もう一人のギター鏡影君に関しては、

「おれ、サポートメンバーやし」

「かんちゃんが中心のバンド」

てな感じでした。

 

演奏面はバッチリ決めてくれてましたが…

 

他人事?

 

あれほど、前のバンドで

一緒に前進してきたのに、

何だか違和感もありました。

 

彼はすでに「大人」になっていたのです。

 

最後に…

 

人間、誰しも年をとれば変わっていきます。

時の流れとともに…

 

だから違和感があったのですよね、僕は。

 

「安定した就職」

「結婚して身を固める」

 

バンド活動を長く続けていけば、

そのような変化が周りに訪れてくるでしょう。

 

今から思えば、僕は

時の流れに反するかのように

成長、前進、を目指していました。

 

しかし周りは変化していくのです。

 

「まだやるか?」

てな感じでw

 

年を取らないことが悲劇であり、

自分だけが取り残されている

孤独感…

 

だからこそ、

バンド活動は「時間との戦い」でもあるのですね。

たとえ自分は変わらなくても周りが変わるという意味で…

ペコリ(o_ _)o))

最後まで読んでいただき
ありがとうございました