【第二十三話】終焉から生誕へ

僕とヴォーカルの緋咲くんが中心となって結成されたバンドは、

前進、成長、を繰り返しながら活動をしていった。

 

しかし、そのバンドとしての完成度が高くなればなるほど、

相次ぐメンバー脱退…。

 

ついには、

 

ヴォーカルの緋咲くん、

僕ともう一人のギター鏡影くん、

3人だけになってしまっていた。

 

そして、

音楽事務所から発売される予定であった

フルアルバムのレコーディングがストップ。

 

その先には、

ヴォーカル交代劇が待ち受けていたかに見えたが…

 

しかし、

僕はバンドを解散させることに!

 

神戸で幕を下ろす

WALPURGIS のラストライヴは、

神戸の某ライヴハウス。

 

偶然にも、当時よく対バンしていた神戸のバンドの

解散ライヴでした。

 

大々的に「解散ライヴ」という形で行うそのバンドとは対照的に、

僕たちのバンドは普段と変わらずいつもどおりのステージ。

MCでも言うことはありませんでした。

 

そして、ライヴもフツーに終了、

あっけないラストライヴだったのを覚えています。

 

劇的な出会いと、勢いのあるスタート、

土台を固めながら着実に力をつけて、

ライヴ活動を突き進んで、

自分たちの世界を繰り広げてきた。

 

そのバンドが、自然消滅するかのように

静かに幕を下ろしたのです。

 

なぜ?

 

それは、帰宅後に判明します。

 

そのライヴ後は、

ギターの鏡影くん宅でミーティング。

 

え?

 

解散なのにミーティング?

 

今日のラストライヴの映像を見てみよう、

というのもありました。

たとえ最後であろうとも、反省は大切です。

 

そしてもうひとつは、鏡影くんが

僕の新バンド結成にむけての準備を手伝ってくれるらしい。

僕は、まずはスケジュール表を作成する予定でした。

 

まずは、

録画した映像を観ることに…

 

テレビ画面に映し出される

WALPURGIS ラストステージ。

 

見終えた僕の感想は

 

「冷めている…!?」

 

躍動感というか動きが感じられないのです!

演奏も何だか感情的ではないのですよね…

 

いつもどおりステージをしたつもりでも

「心ここにあらず」

だったのでしょう。

 

なぜなら、

僕は次なる新バンドへの気持ちのほうが強かったですから…

 

そして、

新バンド結成スケジュール表を作成。

 

それを見た鏡影くんは、

「なかなかいい感じやな!」

 

そして、さらには

「その新バンド、かんちゃんのソロプロジェクトでいけば?」

「そのほうがうまいこといくと思う」

とアドバイスしてくれたのを覚えています。

 

その日の僕は、

バンドが終わった寂しさよりも、

新しいバンドをスタートさせる躍動感が

上回っていました。

 

そして、僕は

新バンドをスタートさせることに…

 

あとがき

これまでの僕は、

バンドコンセプトやステージングにおいては、

自分のイメージ通りに完成させてきたのですが…

 

それに加えて、

作曲面でイメージどおりに形にすることが出来つつあり、

ここで辞める理由なんてありませんでした。

 

僕にとってはむしろ、

ここからが本番!

 

バンドが結成された頃、

「これがオレの最後のバンドにしたいと思う」

と言っていたヴォーカルの緋咲くん。

 

彼はすでにバンドマンとして、

完成されていたのでしょう。

 

しかし、僕はまだまだ未完成でした。

 

だからこそ、もっと成長、前進したい!

 

バンド解散は寂しいですけれど、

次への希望のほうが大切だったのです。

 

最後に…

 

音楽を辞めない限りは終わりはありません。

バンド解散はひとつの通過点、

時は流れていくのです。

 

と、言ってみたいところですが…

 

ヴィジュアル系として生まれ、

ヴィジュアル系で生きてきた、

僕から音楽をとれば何も残りませんw

 

だから、

これからも生きていくしかないのです!

ペコリ(o_ _)o))

最後まで読んでいただき
ありがとうございました