【第十二話】失敗から何を学ぶ?

 

始めよければ終わりよし、

とはいうけれど…

 

スムーズなスタートを切れないバンドは

たいてい失敗します、僕の経験上。

 

僕とカエデ君が中心とした新バンド。

スタッフのアズさんの協力もあり、

なんとか無事にファーストライヴを乗り切ったのですが…

 

苦難の道へ…

二度三度ライヴを重ねるごとに、

僕たちの努力は「空回り」しているかのような、

そんな疑問が生まれ始めました。

 

ドラムが構成を間違える、

ドラムが止まる、

そして、他の楽器がそれをごまかすために

その場でアドリブアレンジ…

 

その場しのぎの苦肉の策、

神経をすり減らしながらライヴ活動は続いていきます。

 

スタッフのアズさんは決して投げ出すことなく、

前向きに協力してくれるのですが…

 

その頃の僕はもうすでに、

営業面というかバンド運営に関しては、

アズさんにまかせっきりでした。

 

もちろん僕はバンドの新曲は書いていきますが、

音源制作なんてしてません。

というかレコーディングなんて出来る状況ではないのです。

 

ライヴだけでいっぱいいっぱいですから。

 

それに加え僕自身の現実的な問題にも直面していきます。

 

それは…

 

金欠!

( ノД`)

 

借金まみれのバンド活動となっていました。

 

お金の余裕は心の余裕、

すでに僕は心の余裕なんてありません。

 

それに加えて、バンド内も

ギクシャクしていきます。

 

言葉は悪いですが、

バンドというよりも、

ただの寄せ集めがライヴをこなしている…

そんな状態に感じられたのです、僕は。

 

プライベート面でも疲れていた僕は、

音楽活動にも悪い影響を与えていたのかも知れません。

 

前のバンドで感じられていたような

前進、成長、結果、というものが

このバンドにはありませんでした、

僕にとっては。

 

そして、僕の心の中に

「バンドなんてしなくても人生楽しいことは他にいくらでもあるのでは?」

と、疑問が生まれてきたのです。

 

「あー!ギターなんか辞めて一日中ゲームでもしていたい!」

 

僕は生まれて初めてギターをやめたいと思いました。

 

そして…

 

完全燃焼とかいった満足いくものではなく、

にっちもさっちもいかず、

苦しさに耐え切れずに、

 

僕はそのバンドを去ることに…

 

あとがき

なぜ失敗したのか?

 

今から考えてみれば分かるのですが、

スタッフに甘えすぎていた僕に原因があります。

 

そして、

最初のメンバー募集も、彼女に主導権を渡していました。

それが間違っていたのですよね。

 

「あの子、性格良さそうだから」

「あの子、見た目カッコいいから」

 

それだけで選んではいけないのです。

そこで僕がストップをかけるべきでした。

 

なぜなら、彼らは最初に会う時、

何も持ってこなかったからです。

 

え?なにそれ?

何か持っていくの?

 

特にバンド初心者の場合、

メンバー募集で初めて会う時は、

ノートに書いた自分の歌詞、録音した自分の曲とか、

持参するのが大切です。

 

音楽に限らず、人は

「未来へ向けての意気込み」よりも

「自分がこれまで作った結果」

で判断されますから。

 

最後に…

 

何の結果も残せなかったバンドでしたが、

スタッフのアズさんからはバンド以外でも

非常に多くのことを学ばせていただきました。

 

感謝してます。

 

なぜなら、

音楽的な成長だけではなく、

人間としての成長も大切だから…

ペコリ(o_ _)o))

最後まで読んでいただき
ありがとうございました