【第九話】笑顔で別れる

 

最後のステージを終えて、

僕はバンドを去ることに…

 

そのバンド名は KAWON といいました。

けんじ君が名付けました。

「始まりはどうであれ、すべてのものは終末をむかえる」

という意味です。

 

バンド活動で右も左も分からず

「やりたいことをやる」で

スタートさせたバンド。

 

そして、そのバンドは

試行錯誤をしながらも

前進と成長をしていきました。

 

しかし、僕は

脱退の道を選びます。

 

送別会

バンド脱退、に関しては

色々あるとは思います。

 

ケンカ別れ、音楽性の違い、クビ、とか

色々想像できるとは思いますが…

 

僕の場合は違いました。

それは最後にお話しますね。

 

僕の最後のライヴの日、

打ち上げ送別会が用意されていました。

 

あ、念のために言っておきますけど…

最後であろうとも、

ライヴはもちろん手抜きはしてませんからねw

いつも通りの全力でやりました!

 

ライヴの場所は大阪ミナミの千日前。

 

その日のセットリスト、最後の曲は

「かんちゃんがやりたい曲を選べよ」

と、言ってくれました。

 

僕はバンドの中で一番激しい曲を選びます。

 

しんみり幕を下ろすよりも、

派手に終わりたかったから。

 

そして、

ライヴはMCもほとんどなく、

僕の脱退のことも知らせず、

いつも通りに演奏!

 

脱退の件は、お客さんには前もって

バンドホームページで告知済みだったし、

ライヴは、

音楽表現とお客さんに楽しんでもらうのが

本来の目的だから。

 

そんなわけで、

ライヴ終了後は僕の送別会…

 

心斎橋のカラオケ店で打ち上げ!

 

みんな笑顔で和気あいあい!

お客さん、対バンの人たち、

予想以上に多くの人が参加してくれて、

楽しく盛り上がりました。

 

メンバー同士ではお互い

「ありがとう」

お客さんからは

「これからも頑張って」

そんな前向きな楽しい会話が中心です。

 

しかし!

 

そのお客さんのひとりに

僕のファンから電話が!?

 

なにやら深刻な表情で話してます。

 

「とりあえず直接話して」

といわれ、僕は電話をかわりました。

 

泣きながらナゼ…

 

といった内容だったのを覚えてます。

 

今日が僕の最後とは

知らなかったみたいでした。

 

僕はありきたりな返答しか出来ません。

情けないのと複雑な思い。

 

僕が悪いのか?

 

おそらくそれはいつまでたっても、

答えは見つからないでしょう。

 

でも、

笑顔で送る送別会を準備してくれた

けんじ君とA君には今でも感謝してます。

 

そして、あのラストライヴ、

僕は一生忘れません!

 

あとがき

バンドを長く続けていけば、

「別れ」というものがあります。

 

でも、笑顔で別れることが

どれほど大切か?

 

送別会での

けんじ君とA君の優しい表情、

僕は嬉しかったです。

 

僕の場合は、

ケンカ別れでも、クビでも、

ありませんでしたから、

送別会までしてくれたのですよね。

 

さらに言えば僕の脱退理由は、

音楽性の違いでもありませんでした。

なぜなら、曲も好きでしたから。

 

え?

じゃあなぜ?

 

正直に言います、、、

 

スーツに包帯のスタイル、

やりたくなかったw

 

こんなことはお客さんとかには言えません!

(・・;)

 

だから、僕の脱退後は

変な誤解を生んだことがあったみたいです。

「けんじ君がバンドから追い出した」

みたいに。

脱退後も仲が良かったにも関わらず。

 

もし、当時のお客さんがこの記事を

見つけて読んでくれているなら、

この場で誤解を解きたいです。

 

脱退理由は、衣装スタイルの好き嫌い。

「僕のわがままです」

ペコリ(o_ _)o))

 

最後に…

 

そんな経験もあり、

僕は他のバンドメンバーに対して

ステージ衣装とか髪型とか、

出来るだけ本人の希望を尊重するのですね。

 

よほどバンドイメージからかけ離れていない限りは、

やりたいようすれば良いのです。

あ、その前に演奏が大切なのは

いうまでもありませんが。

ペコリ(o_ _)o))

最後まで読んでいただき
ありがとうございました