【第七話】合宿での試練

 

そろそろ新しい音源を!というわけで、

バンドは自主制作音源を作るために

「合宿をしよう」

ということになりました。

 

その地点でのバンドの音源は、

A君が加入した時に作ったひとつ(二曲入り)だけでした。

 

僕とけんじ君が結成した頃の音源はもう過去のモノであり、

失敗作のオムニバスCDはあくまでもオムニバス。

 

バンド合宿…

そこで僕を待ち受けていた体験とは?

 

鍛えられて成長する!?

合宿の日程は二泊三日。

場所はけんじ君の家です。

目的は自主制作音源(一曲入り)を

完成させること。

 

もちろん、

ヴォーカルは家では録音出来ないので

後日、スタジオで録音ですが。

 

初日。

 

お昼過ぎに

けんじ君の家へ、僕とA君が行きました。

 

曲のアイデアはあらかじめ僕が用意してたので、

そこから発展させて曲の原型を作っていくことに。

 

時々ミーティングとか雑談とか、

テレビを見たり、休憩をはさみながら、

作業を進めていきます。

 

けんじ君はヴォーカルでしたが、

打ち込み用の機材も所有しており、

それでドラムパートとベースパートを打ち込んでいきます。

 

ベースはもちろんA君が弾くのですが、

仮として打ち込みです。

 

そんな感じで初日は、

曲の打ち込み作業で終了。

いちおう曲の土台は完成しました。

 

二日目。

 

打ち込みドラムに合わせて

A君がベースをのせていきます。

演奏力のある彼はわりと短時間で録音完了させました。

 

そして、僕のギターをのせていく番なのですが…

ベースと違い、数トラックを使うギターパートです。

時間はかかりますので、少しずつ録音。

 

たまに休憩をはさみながら。

 

その休憩時間には、A君は僕に

「この曲、耳コピしてみろ」

と、耳コピレッスンです。

「かんちゃんは、もっと耳を鍛えなあかんなあ」

と、指導を受けながら。

 

僕はみんながテレビをみたり雑談している横で

耳コピ、ギターの練習です。

 

そんな感じで、時間が流れて行き…

 

夜になりました。

 

A君はすでに自分の仕事を終えて、

余裕で寝てます。

僕は必死に残りのギターパートの

アレンジ面での練習をしていました。

 

そして、ついに!

睡魔が…

(˘ω˘)

 

その時です!

 

「おいっ!なに寝てるんよ?弾けよ!」

 

横で本を読んでいたけんじ君に怒られました。

僕が正直に「眠い…」と言っても

けんじ君は「俺も起きてるんやぞ!」

眠らせてくれません。

 

睡魔と戦うギター練習…

前代未聞です!

拷問に近いバンド合宿?

 

そしてなんとか、眠りたい一心で、

この日の最低限のノルマである

ギターのバッキングを完成させた僕。

 

やっと眠らせてもらいましたw

 

三日目。

 

そして最後のギターソロパートを録音。

 

時間はかかりましたけれど、

なんとか終了!

 

けんじ君とA君も、

そして僕も、やり遂げた感がありました。

 

夜にはサポートドラムのMT君が来ました。

「無事に新作完成してよかったですね!」

彼はこの音源には参加しませんが、

様子を見に来てくれたのです。

 

ヴォーカル録音はまだですが、

けんじ君なら一発で終了ですから、

その点は心配無用。

 

そして、二泊三日のバンド合宿が

終わりました。

 

「やっと、自分の家に帰れる!」

が正直な僕の感想でしたけどw

 

後日、

スタジオにて、いとも簡単にけんじ君の

ヴォーカルをのせて音源は完成!

 

そして、バンドはさらなる

新展開をむかえていくことに…

 

あとがき

納得いくサウンドを求めて、

自分たちだけで作品を完成させていく!

 

それが自主制作の魅力だと思います。

 

そして、

その完成度は成長の証しで、作れば作るほど

良くなっていくのですよね!

 

僕が思うに、

あの頃の経験が活かされて、

今でもそのバンド活動の基本、

精神論、となっているのは事実なのですが…

 

その後の僕は、バンド初心者に対して

厳しく指導していた時期があったのですが…

ある人に

「自分が出来るからといって、

他人もそれが出来るとは限らない」

と叱られたことがあります。

 

あなたはどう思いますか?

 

眠ることを許さずにギターを強要!

「眠るな!弾け!」

てな感じの拷問に近い合宿体験。

僕は変人なので、何の疑問もなく、

弾き続けましたけどw

 

ちなみに、音楽活動では

矛盾する二つの概念と向き合うことが多いです。

 

たとえば、

「こんな苦しいバンドにいてて楽しいか?」

「楽しいだけのバンドで成長するか?」

もっと別の例でいえば、

「個性が強すぎて万人受けしない」

「良い音楽だけどバンドの個性が感じられない」

なんとなくお分かり頂ければと思います。

 

「自分が出来るからといって、

他人もそれが出来るとは限らない」

は、裏をかえせば

「僕でも出来たのだから

他の人にも出来るはず」

 

この記事を読んで少しでも参考になれば

とは…いえませんがw

何かを感じていただければうれしいです。

ペコリ(o_ _)o))

最後まで読んでいただき
ありがとうございました