【第六話】レコーディングの試練

 

新生バンドは精力的にライヴ活動をしていきます。

 

メンバーは四人でした。

僕とけんじ君が結成したバンドに、

ベースのA君とサポートドラムのMT君が

加わり、順調にライヴ活動!

 

そして、

とあるライヴハウスから、

オムニバスCD参加に誘われました。

 

僕たちはこれまで、

自主制作で音源を作り売ってましたが、

あくまでも自宅や練習スタジオで、

MTRを使っての録音。

個人レベルでの制作です。

 

正式なレコーディングなんて、

未経験でした。

 

なぜ、うまくいかないのか?

有名なインディーズ事務所がプロデュースする、

ということもあり、そのオムニバスCD参加には

大きな意味があるのでした。

 

オムニバスCD発売記念イベントも用意されてます。

 

ベースのA君はもちろん前向き。

ヴォーカルのけんじ君もそれに賛成。

サポートドラムのMT君もそれについていく。

 

ギターの僕は、正直いって

「大変だ…」

と心の奥底で感じました。

 

なぜなら、自信なんてなかったから。

これまでMTRでの録音で作ってきましたけど。

 

正式なレコーディングなんて、

初体験です!

 

しかも心に余裕がありません。

スタジオとライヴだけで、

いっぱいいっぱいでしたから…

 

意気込むメンバーたちとは対照的に、

僕は不安を抱えながら、過ごします。

 

そして、

 

レコーディング当日をむかえました。

 

まずはドラム。

四苦八苦しながらもなんとか録音完了!

 

次にベース。

わりとスムーズに録音完了!

 

そしてギター。

なかなかうまくいかない!

 

なぜか、実力の半分も出せないのです。

そして、

四苦八苦しながらもなんとか録音終了…。

 

でも、なんだか不自然なんですよ、音が。

音楽を表現しているというよりも、

間違わないように弾いているだけ?

 

最後にヴォーカル。

録り直しもなく、一発で終了でしたw

 

そして後日は、

 

オムニバス発売記念イベント、

ライヴは盛り上がりました!

 

なぜか、

レコーディングでは実力の半分も出せなかったのに、

ライヴでは何の問題もなく演奏出来るのですよね。

 

そして、

完成したオムニバスCDに関しては…

 

A君いわく。

「なんか満足でけへんサウンドやなあ…」

と、難しい表情で言いました。

 

僕が悪かったのか?

 

ちなみに当時の僕は

けんじ君からは冷たい対応、

「もっとしっかりしてくれ!」

てな感じの会話が中心でした。

 

僕はベースのA君に教えてもらったことを

忠実にこなしていくのに必死です。

 

A君の分析はこうでした

 

「サウンド全体がイメージ通りではない」

「土台であるドラムの演奏が不安定」

 

僕だけを責めることはしませんでした。

 

特にサウンド面に関しては、

自分たちで作る自主制作音源のほうが

イメージ通りに仕上がっている。

というのがメンバー全員が感じたことです。

 

僕自身に関しては

この失敗から重要なことを学びました。

当時の僕は音のバランスのとり方に関しては

まだまだ未熟だったのですよね。

それは最後にお話しますが。

 

レコーディング面では失敗に終わった

オムニバスCD参加でしたけれど…

 

しかし、バンドは

ライヴでの演奏は完成度が高くなりつつある

のは事実でした。

 

そういうわけで、

バンドは次なるステップへむけて

突き進んでいくのです…

 

あとがき

音楽には二面性があります。

 

リアルタイムでのライヴステージと、

もうひとつは作品(音源)です。

 

録音作業は演奏面でのノーミスは当然のことながら

自分たちの名刺として差し出せるような

「形」にしなければいけません。

 

バンド、というか音楽は

「生(ライヴ)」と「作品(商品)」

の、両方が必要なのですよね。

 

最後に…

なぜ、僕はレコーディングで失敗したのか?

 

今から考えてみれば、一目瞭然。

やり方が間違っていたのですよね。

 

具体的にいえば音量バランスのとり方。

 

普段自宅で録音作業をする時の音量と

あの時のレコーディングの音量は違いました。

全体的に大きかったです。

 

ベースが聞こえにくい場合は、

ベースを上げる、

そして今度はドラムが聞こえなくなり

ドラムを上げる、

そして自分のギターも上げていき…

その結果、爆音状態に!

 

何をどのように弾いているか?

自分さえ分かりませんでしたw

 

僕がこのレコーディングで

学んだことは、

音量バランスは足し算よりも

「引き算が大切!」

 

たとえば、ベースが聞こえにくいなら

ベース以外を下げるのです。

そうすれば、ベースが聞こえてきますよね?

ここらへんのテクニックは

自分で失敗しながら学んでいったほうが

実感として経験出来ると思いますが…

 

無駄な失敗をする人は

これからもずっと無駄に失敗するかも?

と思いましたので、

少しでもご参考にしていただけたら…

と思います。

ペコリ(o_ _)o))

最後まで読んでいただき
ありがとうございました